富士登山のリスク
リスクをご理解の上ご参加ください。
ガイドがいても登山の安全が100%保証されるわけではありません。どんなに注意を払っても不測の事態により命を落とす可能性があることをご理解の上、参加ください。
突然死
心臓突然死は登山の3大死因のひとつ。富士山では毎シーズン発生しており、富士山をご案内する際に、ガイドが一番気にかけているリスクです。登山中に心臓発作(心筋梗塞)が起きた場合、まず助かりません。AEDがそばに無いことが多く、普段日常とは異なり、十分な処置が行えなえず、また病院までの搬送に何時間もかかるからです。高血糖、高血圧、高コレステロール、狭心症、喫煙習慣、BMI高値などの方がそのリスクが高く、ツアーにはお申込みいただけません。
高山病
お客さまが高山病にならないよう、ツアー中は呼吸法などのレクチャーを行い、適切なペースで歩くようにしておりますが、体質によっては、5人に1人くらいの割合で高山病症状(吐き気・頭痛)が発生してしまいます。症状が重症化すると肺水腫や脳浮腫になり、命を落とすことがあります。
噴火
富士山は定期的に噴火を繰り返している活火山ですので、いつか必ず噴火をします。火山観測網が整備されていますが、それを予知できる保証はなく、噴火は何十年先かもしれませんし、今年かもわかりません。
雑踏災害
頂上付近は時間帯によって非常に混雑します。何かのきっかけで将棋倒しのような「雑踏災害」が起きる可能性があります。
雷
7~8月は雷がよく発生し、過去に重大な事故も起きています。スケジュール調整をし、できるだけ雷に遭遇しないように配慮するものの、確実に予測し避けることは困難です。富士山の登山道のほとんどは森林限界(木が生えていない)で開けている場所が多く、被雷事故が起きやすい環境です。
落石
富士山には浮き石が多く、たびたび落石事故が発生しています。落石は自然発生するものと人為的に発生するものがあります。ヘルメットは受傷リスクを軽減してくれますが、絶対ではありません。落ちてくる落石だけでなく、自分が落石を発生させないようにも注意が必要です。
その他
大地震、大崩壊、山体崩壊など